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家電・オーディオ・カメラ

DENON PMA-50 DDFAが開く新しい世界。

今日はデジタルアンプの話。

入力からデジタル処理できるDDFAという頭脳を初めて搭載してアンプの話です。

2015年価格com プロダクトアワード金賞取ったこの商品。

「どうせデジタルアンプって音悪いんでしょ。多機能だから売れてるんでしょ。」

完全にスルーしていました。

オーディオ好きな方にはわかると思うんですが、デジタルアンプというのは音が悪いというのが定説でした。

クリアなんだけど厚みがないという感じです。

音楽として楽しめるというよりはMP3的ななんだか色気がかける音でした。

そんな中 先日ブログにもか書かせていただいたApple MUSIC。

これをフルでいかしたいという欲求が出てきました。

Apple MUSICはビットレート256kbps(2016年)のデジタルデータです。

それなのにMACからの音楽の出力はUSB DACを使って一度アナログ変換し、

アンプへ入れていました。

USB DACを通すとかなりクリアになります。

デジタルデータを一度アナログに戻します。

いっその事デジタルアンプを使えばこの辺クリアできるんではと

頭をよぎりました。

 

ここでデジタル中継ぎ投手の登場です。

それがApple TV

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MACやIPhoneからApple TVにwifiで接続すると、

音質のエンコードはロスレスです。つまり圧縮されていない音楽データがそのまま

Apple TVに向かいます。Bluetoothのような圧縮はされません。

私の使っているものは一世代前で、現在のものはTV画面でもApple MUSICが楽しめます。一世代前のAppleTVはMacのiTunesから転送する形でAppleMUSICを楽しむことができます。

Apple TVの使えるポイントが 光出力

つまりアンプに光入力があると、ほぼロスがなくデジタルデータがアンプに入ることになります。

光入力があるデジタルアンプが

今回のPMA-50になります。

 

裏面はこんな感じ

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太いベルデンのスピーカーケーブルも難なく入りました。

パソコンからのUSB-DAC接続やAPPLE TVがあればOPTICAL入力も使えます。

OPTICALが2系統用意されているのは本当にありがたいです。

サブウーハーの出力も付いています。

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インシュレーターを外すことにより、縦置き、横置きにも対応してくれます。

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リモコン。 必要最小限といった感じでしょうか。

ボタンを押すことでblutoothのコネクトも簡単にできてしまいます。

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iPhoneからいきなり音を鳴らせます。

友人が家に遊びに来ても簡単にリンクできます。 

あまりにシンプルな筐体なので

高音低音調整できないの?と心配されると思いますが、

心配ご無用

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しっかり調節できます。

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百聞は一見にしかず

聞いてみましょう。

※ 素人チェックなので多少音量にばらつきがありますが、

ご了承ください。 

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 再生音源 Apple MUSICでテスト。

ビットレート256kbpsのデジタルデータなのですが

接続によってどこまで違いが出るでしょうか?

スピーカーQUAD L-ite

レコーダー オリンパス LS-10

1. 光接続 

2. USB接続 

3. RCA(アナログ)接続の比較です。 

1. 光接続

Apple TVを利用

MACからwifi(ロスレス接続)でAppleTVに接続そこから

光ケーブルで出力し、PMA-50裏面の光入力です。

soundcloud.com

2. USB接続

MACからUSB(192000.0Hz)で出力し

PMA-50の裏面に接続。 PMA-50のDACを使用した接続です。

soundcloud.com

3. RCA(アナログ)接続

MACからヘッドフォンポートでRCA アナログ出力し

PMA-50の裏面にRCAケーブルで接続。soundcloud.com

RCAアナログで接続した場合は、若干音が太くなったと思いますが、

実際聞いた感じだと、情報量的にはデジタル接続にはかなわないような気がします。

空間的なものが損なわれて単純化されて太い音という感じでしょうか…

ただDENONさんはチューニングがされていて、どの入力でも大差ない感じで出力されるのはあっぱれ。

RCAアナログ入力だけならPMA-390の方に軍配があがるかもしれません。

PMA-390は光入力がない。

なのでApple MUSICを聞くにはUSB DACを通すとよくなります。

それにしてもApple MUSIC音いいです。

Apple MUSICの音質比較は是非こちらのブログ見てみてください。

最後に追記しました。

talblo.com

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 再生音源 CDでテスト。

さっきのテストではアナログ接続がMacのヘッドフォン端子だったので

性能的に問題があります。

今度はCDプレーヤーでテストしてみました。

(再生機はSONY BDZ RX-100 (ブルーレイレコーダーです。)

CDプレーヤーはApple MUSICと違いビットレートは

CDの44.1kHz/16bitのサンプリング周波数なので

1411.2kbpsになります。

AppleMUSIC 256kbps

CD 1411.2kbps

さあどんな感じになるでしょうか?

1. 光接続

CDを再生して

入力による音質の違いを見てみます。

soundcloud.com

2. RCA(アナログ)接続

soundcloud.com

RCA(アナログ)接続

格安中華デジタルアンプ LEPYとも比較してみました。

LEPYはデジタル入力がないのでRCA接続になります。

LEPYにはTONEとDIRECTボタンがあり

それぞれの違いです。

soundcloud.com

soundcloud.com

ちなみにですがアナログ入力でこの結果も

PMA390の比較ブログで使ったデータです。

CDプレーヤーが今回使ったものよりピックアップがいいためなんとも

言えないのですが….RCAアナログ接続しかないPMA390ですが、やっぱりいいですね。

soundcloud.com

PMA390にRCAからAppleMUSICを入れると、このようなCDからのRCA接続による弾むような音はなりません。macのヘッドフォンポートからのRCA入力もこんな感じの音は出ません。やはりRCA入力は hi-fiセットとしてのCDプレーヤーの音質(情報量)にかなり影響されるように思います。

CDプレーヤーが違うので比較にならないですがPMA 390は

CD再生—アナログ入力では素晴らしい音質です。

ただデジタル入力がないのが惜しい。

感想としては、CDプレーヤーもRCAアナログ接続の方が音が太くなりました。

情報量ではデジタル接続の方がいい感じになってます。

この辺は好みという感じでしょうか。

さて みなさんびっくりされる中華製アンプLEPYの音質なのですが、

一見この録音だといい感じになっているように思うのですが、

実際聴き比べると、情報量が圧倒的に

DENON PMA-50です。

なんといいますか….

いろんなものが削ぎ落とされて聴きやすい感じには聞こえます。

この辺お伝えできないのがレコーダーの性能限界かと思われ

なかなか説明できないのですが…

例えばTVの音量を上げるなどはDENON PMA-50よりもLEPYの方が自然です。

このお値段ではさすがにすごいアンプですが、

音の質感ではPMA-50の方が圧倒的にいいです。

ただこんなアンプが2000円で買えるのはある意味

怖いですね。

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感想として

いい意味で、PMA-50は全く音がデジタルアンプっぽくないです。

ちゃんとhifiの音が出ています。

DENONの開発ブログに書いてあったのですが、

この商品の開発ストーリーとして、

最初デジタルアンプの開発にあたり、4つの技術的候補を出し、その中から最も優れたイギリス CSR社のDDFA (Direct Digital Feedback Amplifier)という技術を採用したそうです。

他の3つは従来のデジタルアンプ特有のサウンドステージがコンパクトな音のなり方でボツ。

唯一残った技術がDDFAというものです。

CSR社はイギリスのケンブリッジに本拠を置く半導体メーカーで、

Bluetoothの音質が劇的に良くなったaptXもここの開発です。

つまりデジカメのCCDみたいな感じで、

CCDの性能が上がるとどんどん暗闇でも撮影できるように、

デジタルアンプの音質のかなりの部分を占めます。

CSRはデバイスメーカー

DENONのようなオーディオメーカーはどう味付けするかという部分を担っています。

で、このCSR社が開発したDDFAという技術はフィードバック制御によって

かなりの補正効果を実現しているんですが、

もっとすごいのが

デジタル信号を直接処理してしまいます。

少しわかりにくいかもしれませんが、今までのデジタルアンプは

デジタルで入ってきたものを一旦DACでアナログデータに変換していたので、

DACの性能も良くなければなりませんでした。

音質の良さを決めるSN比でいうと、

例えばDACまでがSN比120dBで入力があったとしてもアンプ、パワーアンプ部分で

SN比110dBに下がってしまいます。

しかしこのDDFAはデジタルのまま処理します。

SN比117dBで入力されると出力まで117dBを保持します。

(DDFA内部のDSP内部処理は35bit)です。

つまりDDFAが入っているアンプはデジタルでつないでやった方が

絶対良いよということを意味します。

まさに今回のApple MUSICをいい音で鳴らしたいという目的とぴったり。

ギズモードの記事によるとApple MUSICは2016年 

96kHz/24bit配信を予定しているそうです。

Apple Musicにハイレゾストリーミングがやってくる? : ギズモード・ジャパン

実際の実験現在の256kbpsでは出音は好みの範囲でしたが….

レコードの音で聞いていたような音楽を体感する感じが戻ってくると嬉しいですね。

高ビットレートでの配信が始まると

ますます重要になってくるDDFA。

これが最初に搭載されたデジタルアンプが

DENON PMA-50です。

そりゃ売り切れる。

なんだかありがたみが少し分かってきました。

英CSRが開発、ハイレゾ時代のデジタルアンプ技術「DDFA」。その実力を山之内 正が検証 (1/4) – Phile-web

ハイレゾのデータ配信が始まると、そのままデータ処理できてしまう

DDFAは重宝されると思います。

 今後のデバイス設計の流れになるのではないでしょうか….

今までデジタルアンプの音が悪かったのはカメラでいうCCDが悪かった。

このような新技術が出てくると、元の情報量が半端無いデジタルデータ直結のハイレゾの世界はちょっと恐ろしいです。

デジタルカメラが新しいCCDで革新していったように

デバイスの技術革新が一気に扉を開く世界です。

あとはオーディオメーカーがどのように味付けするか。

ただやはりオーディオの世界は奥が深く、音がクリアだけでは解決できない問題があります。人肌感といいますか….

音が歪んでいても脳が錯覚して良い音と感じる、

ノイズを情報と感じでしまう部分も人間です。

例えばレコードがいい音と感じる部分であったり、真空管アンプが良かったり…

ハイレゾではCDでばっさりカットされたレコードの高い音域まで再生してくれるため、このような優れたデバイスに、人間的な味付けをしてくれる、

カメラでいうとライカのようなメーカーが出てくると嬉しいなー。

なんて期待します。

デバイスの性能が上がるとLEPYのような格安中華アンプも パーツの恩恵を受け

性能を発揮してしまいます。

デバイスメーカーが販売しているパーツを買って

実装するだけでそれなりの性能が出てしまう。

値段を考えるととんでもない性能なのですが、

いいエンジンを搭載してチューニングされていない車のようで、

やはりオーディオメーカーがチューニングした方が

オーディオとしていい音です。

このPMA-50で再生できるデジタルデータは

USB-DAC入力で 192kHz 24ビット

光入力で 192kHz 24ビット

完璧なハイレゾ対応です。

なのでAppleMUSICがハイレゾ配信しても、OK。

再生されるものの品質が上がればそれだけ性能を発揮してくれます。

 そういう意味ではこのPMA-50という商品は

デジタルオーディオの分岐点になるような気がします。

AppleMUSICを通して、iPhone、MACのベースステーションとなるので

買ってよかったです。 

売れてる理由がわかりました。

本当に良い商品です。

追記 このブログ発のスピーカーです。

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バイオリンと同じスプルースで制作しました。

作ったその名もtalbot one….

スピーカーに関して思っていることをすべて形にしてみました。

びっくりするぐらい音がいいです。

現在こちらのSTORESで販売中です。

talbotone.stores.jp

Makuakeさんの方でもクラウドファンディングさせていただきました。

 

このような音質です。

www.youtube.com

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