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家具・住空間・キャンプ・アウトドア・旅

おっさんなのでサドルをバネ付きに。

vespaやスーパーカブの話題だったのですが、今日はサドル。

それもさらに歴史がある1866年創業のサドルメーカーbrooksです。今年で創業150年。

brooks氏が画期的なサドルの特許を出したのが1882年

1882年と言うと日本では明治15年。

 

1882年にはどんなことが起こったのかというと、

日本では日本銀行開業、早稲田大学設立 

世界ではサクラダファミリア教会建設開始。

 

 

 

 そんなメーカーの皮サドルは今でも自転車乗りに愛されてます。

BROOKS

 

 

BROOKSという名前は知っていましたが、ある程度お値段がしますので買うまでは

至ってなかったのですが、

いろんなサイクリストの写真には必ずと言っていいほど出てくるサドルです。

気にはなってました。

 

 

奥さんの自転車に乗った後、なぜ自分はこんな固いサドルの自転車に乗ってるんだと

ふと疑問になりました。一応今ついてるものもロードバイクの中のコンフォートタイプです。

 

おっさんになるにつれてコンフォートに向かうのは自然の流れなのですが、

かと言って完全なコンフォートにも行ききれず….せっかくならちょっとかっこいいものが欲しい

の はざま に位置しています。

 

スポーツバイクなのであたりまえなのですが、

本格的に自転車乗られている方はお尻が痛くならないようにレーパンというサポーターが入ったものを履きます。

そもそも日常生活でレーパンなんか履きません。

 

そんな中…..

今ある自転車をもう少しコンフォートにできないものかねと探していたところ

たどり着きました。

 

それがBROOKS フライヤー というバネつきサドルです。

 

 

これは B17 という100年以上生産されているモデルにスプリングが付いたもので

昔から全く形が変わっていません。

当たり前ですが、人間のお尻の形状もこの100年そんなに変わっていないはず。

完成された製品はやっぱり変える必要がない。

vespaやスーパーカブに通ずる話です。

 

普通にamazonでもっと安いバネつき買えるじゃん!  と思われるんですが、

このようなロードバイクはママチャリと違って、

こぐ時に太ももがサドルの後ろに抜けます。

だから横幅の広い普通のママチャリバネつきサドルだとかえって漕ぎにくくなるんです。

その点このbrooksのフライヤーは幅175mmしかありません。

 

ある程度細くてバネつき 

これがないんです。サドル業界。

 

全体としてみても

あってるといえば合ってる。

あってないといえば合ってないんですがw

以外とバネが見えない。

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乗ってみたところ…..

 

もう戻れません。普通のサドルに。

スプリングといえどもそんなにふわふわではないです。小さな凹凸を拾ってくれるぐらい。あとはたまにスプリングらしいきしむ音がなります。

いい感じのフィット感で足の抜けも悪くないです。

 

まず意外とスプリングがふわふわしない。

初めてのBROOKSですが、最初皮のたわみ これで振動をある程度吸収してくれます。

なのでバネつきでない BROOKS B17 でもかなり快適だと思います。

 

問題は大きな段差の時 この辺になってバネ登場です。 しっかりと衝撃吸収します。

 

何年もかけて仕上げていくサドルなのでまだまだ固いのですが、

これが馴染んでくるとすると

末恐ろしいです。

 

どれぐらい皮が厚いかというと5-6mmはあります。

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それをフロントのネジで引っ張りテンションをかけています。

なので緩めるともう少し柔らかくなる。

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デザインの一部となってる象徴的なbrooksのリベットは

皮を確実にホールドするためのもの。

デザインではなく皮の前後のテンションをかけるには絶対必要なものなんです。

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前後で皮を引っ張ってるため、真ん中に下向きの荷重がかかると

左右に開く感じです。本当によく考えられてる。 皮のハンモックと言いますか… 

ハンモック構造が大好きなのでアーロンチェアのような素材のサドルがあっても良いかもと思いました。

 

 

雨の時用にカバーを買ったんですが、

皮サドル手入れが必要です。 

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ミンクオイルさえ塗っておけばOK

今使ってるのはこれ  columbus ミンクオイル 安くていいです。

 

ブルックスが皮に合わせて調合したものもあります。

少し高いですが….

ブルックス サドルオイル  

 

 

過保護にいろんなクリームをいっぱい塗りすぎると皮が柔らかくなりすぎて

サドルがたわんでしまうそうです。 

 

雨さえ気をつければこれはたまに塗る程度でOK

多少お値段が高いですが、

5年10年でダメになるサドルではないので

これからの仕上がりが楽しみです。

 

ただ一つ皮サドルの欠点は 雨に弱い。

それだけがネックなのですが、これでなんとかなりそうです。

 

今回みたいにおっさん仕様にしたくない方には、 

ロードバイク用のさらに細いタイプが B15 SWALLOW CHROME

ワイドが153mmしかないです。

皮でではなく天然ゴムのC15 CAMBIUMというモデルもあります。

これは雨に濡れても大丈夫なタイプ。

いろんな選択肢があります。

 

BROOKSのフライヤーを選んだんですが、

ちょっと乗るのが楽しくなってます。

サドル一つでこんなにも自転車乗ることが楽しくなるなんて….

 

ただいまのお母様方の乗られてる電動自転車についてるサドルは素晴らしいので

そのような方がBROOKSに変える必要はありません。

 

私と同じような偏った考えのおっさんが

いらっしゃいましたらお勧めします。

 

 

ちなみにですが

サドルについてるライトと鍵はこれです。

こちらもお気に入り。