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iPhone・パソコン・ガジェット

傑作ポータブルDJマシン。GO DJ (PDJ)について色々書いてみました。

 今日はまたDJ機材のお話です。

少しマニアックなおはなしです。

このポータブルDJマシン。

あまりDJというものに馴染みがない方には一体なんの?

という機械なのですが、

仙台が産んだ傑作コンパクトDJマシンです。

今はなきvestaxもpioneerも作れなかったこのような機械が

仙台で生まれたことには驚きです。

 

この機械何が特別かというと..

日本が生んだエポックメイキングな商品です。

ソフトウェアとハードウェアの完成度、親和性が合理的で高い。

日本の一部上場の家電メーカーがどこもなしえなかった事を、

さらりとやってのけています。

多分開発は苦労の連続だったと思うのですが…

先日紹介したバルミューダに感じた、日本のものづくりの

新しい可能性を見させて頂きました。

専門的な話になるので、興味がある方が、

購入の参考になるように

できることを中心に書かせていただきます。

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そもそも….

なんでこの機械を買ったかというと….キャンプ。

キャンプに行って自然の音を楽しむのはもちろん大切なんですが、

夜、

子どもたちが寝かせたあと、

お父さん達が火を囲みながらだらだら持ち寄った曲を

適当にかけておしゃべりするという時間があってもいいんじゃないかとw

たまたま音楽好きなお父さんもいることで

何か機材的な物があればと思っていました。

こういう時に一番問題になるのが、電源。

ノートパソコンにPCDJセット(コントローラー)を持って行っても

ノートパソコンの起動時間に制限されてしまいます。

これならこれ一台でスピーカーに繋ぐだけで立派なDJセットの完成です。

他のお父さんに、お母さんに、かけたい曲をSDカードに持ってきてもらうだけで

DJ可能だし、好きな曲をGODJに入れて勝手にDJしてもらうことで、

こんな90年代ポップスすきだったのと…

盛り上がることも可能です。

本体で12時間駆動でき、更に携帯バッテリーも(usb電源として)接続できるので、

永遠に遊べます。

もちろん子連れなので

そんなに夜あそびできないですがw

前から気にはなってたんで買ってみました。

実際使ってみると、驚くほど機能満載で、

予想以上の商品。

あちこちで絶賛されている理由がわかりました。

最初PDJとして販売されていたのですが、

MONSTERと提携してGO DJとして世界進出しました。

こんなスーパーマシンが日本だけで販売されているのはもったいないので、

嬉しい限りです。

今回買ったのはGODJになってからの商品です。

この商品に興味がある方には少し機能的なことを

盛り込んで書いていきたいと思います。

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GODJにできること

基本的にDJ機材です。

ターンテーブル(CDJ)2台+ミキサー+エフェクター+サンプラー+レコーディングマシン+おまけでピアノ、ギター がこれ一台に入っていると考えてください。

さて、この機械たった、286g

25cm×6.5cm 厚み1.6cm  

しかないのですが、

ありとあらゆるところで妥協していません。

例えば 音質 S/N 比 100dB 

これはなんのことか分からなと思いますが、

コンパクトな性能ながらパイオニアの中級ミキサーに匹敵します。

 

最上位機種のDJM-2000NXS(実売24万円)でS/N比 107dB なので

コンパクトで100dBを実現しているということはいかにすごいことか…

同社の入門用ミキサー(DJM-250)の音質ではS/N比 74dbなので、

いろんな要因がありますが、S/N比的には

GODJのほうが音がいいということになります。

小さくても十分クラブで使えるということを意味します。

メカのデザインもさることながら

ソフトウエアの実装力がとても高く、ストレスなくさくさく動きます。

これを最初に設計されたエンジニアの方はほんとに素晴らしい。

正直これだけのものをパッケージングできるのは

天才だと思います。

とにかくできないことは無いぐらい

全部入りのDJマシンなんです。

ちょっと良い点を箇条書きに書き出してみます。

● 実売5万円で ミキサー、エフェクター、シーケンサー、サンプラー、ギター、ピアノ、ハイレゾプレーヤー全部りです

● 外部入力から入った音にもエフェクトかけれます

● 内蔵バッテリーで12時間駆動。 携帯の外部バッテリーもすぐ使えます

● 対応フォーマットがMP3 WAV  AIFFハイレゾモードでは192kHzのWAVまで再生できます。

● SDカードの上限がなんと2T(テラ)です

● DJを録音出来てしまいます。それもWAV 16bit 44.1kHzで ハイレゾモードならWAV 24bit 96kHzです

● ハイレゾプレーヤーとしてタイムアライメント搭載 左右のスピーカーからの音の時間差を付けれます → 最強のカーオーディオプレーヤー

●pioneerのrekordbox(音楽管理ソフト)のデータをそのままGODJに転送できます

CDJ-2000 nexusからGODJの曲を再生できます。

● ハウスミュージックの人はクロスフェーダーをセンターにして、volumeコントロールでロータリーミキサーです

● とにかくソフトウエアがいい意味でバージョンアップしていきます

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ハイレゾモードにできること

GODJの普通のDJとしての使い方はいろんなブログで書かれているので、

あたらに出来たハイレゾモードできることを書きたいと思います。

ハイレゾモードではSDカードや内部メモリーに保存された192kHz のWAVやAIFFまで再生できることが可能です。

ソフトウエアのバージョンアップによりSDカード2T(テラバイト)まで対応した、立派なハイレゾプレーヤーに変身です。さらにイコライジングもできます。

ハイレゾモードの場合、本来のフルモード(DJ仕様)にくらべ

多少機能制限があります。

フルモード基本画面

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ハイレゾモード基本画面

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 ハイレゾモードではデータ量の多いwavを扱えるようにするため、ターンテーブル等の機能はなく、イコライザーがメインになります。

同じデータを再生しても、ハイレゾモードのほうが音質がかなりいいです。

これは内部処理でなにか余裕をもたせているためだと思います。

左右のミックスは可能ですが、ノーマルモードにあるような曲のテンポを合わせたり、高度なDJ機能はハイレゾモードではありません。

切り替えは SYSTEM-4 (SYSTEMタブを3回タップ)のSwitch to Hi-res modeを押して再起動するだけです。

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ハイレゾモードでのタイムアライメントにも対応しているため、

ハイレゾ+カーステレオとしても最強です。リスニングポジションを右ハンドルより、

左ハンドルよりなどに調整でき、運転者に一番いいステレオ環境を届けれます。

DEVICEタブの 3 です。

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色が薄くなっている項目はハイレゾモードでは選択できない箇所です。

ハイレゾモードでもAuto DJ機能は使えます。

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ハイレゾの音源をもってauto DJ機能+車で威力を発揮するタイムアライメント

こんなプレーヤーはありません。

GODJのフルモードの紹介はいまからしますが、

この新しいハイレゾモード。

音がいいです。

純粋のハイレゾプレーヤーにはさすがに負けるかもしれませんが、

この価格ではすばらしい。

同じMP3を再生しても、

ハイレゾモードの方が音がいいので、(気のせいかもしれませんが…)

音質重視の方には嬉しい機能ですね。

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フルモードでできること

新たに加えられたハイレゾモードとは別に

このGODJ本来のDJとしての機能が満載されたフルモードを説明したいと思います。

画面は右下左下の矢印で変わっていきます。

ひと通りモードを表示させてみました。

ファイルブラウザ画面

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どの入力 をA(左)B(右)に割り当てるか決める画面です。

外部入力も内蔵メモリもSDカードもこの画面でセレクトします。

media表示画面で

SDカード

内蔵 ドライブ

内蔵ドライブ 録音領域

プレイリスト

ヒストリー

をセレクトできます。

※ 外部入力を接続中はinputとここに表示されます。

内蔵ドライブにはMAC WIN関係なくUSBを接続して、接続モードに切り替えるだけでハードディスクとして認識します。

内部に曲を転送したいときはファイルをドラッグするだけ。

itunes等の同期作業はなく実に直感的です。

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ターンテーブル画面

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メイン画面です。

左上のターンテーブルをクリックするとスクラッチモードになります。

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スクラッチ画面です。レコードの面積が広くなり、

スクラッチしやすいようになっています。

ターンテーブル横の項目を見ると、loop等ありとあらゆることができることがお分かりいただけると思います。

右上にOFFと書かれたグレーの場所があるのですが、

つまみのFX SELECTをを回すことで

PHASER→FLANGERDELAY→FILTER→ROLL→BIT CRUSHER→KILL

とおなじみエフェクトをセレクトできます。

左A  右Bにそれぞれエフェクトをかけれるのでハウスな人はFILTERモードでかかっている曲の低音を抜いて次の曲を入れていけます。UREIいらずです。

実際にはツマミにランプがつくのでとてもわかり易いです。 

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イコライザ画面

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右下→を押すと

● メインのボリューム

● イコライザー

● ピッチコントローラーが出てきます。

ピッチコントローラー部分は上下にABに再生されている曲の波形がそれぞれ出てくるので視覚的にピッチを合わせれます。

AUTO SYNC ONにしておくと視覚的にヘッドフォンいらずで合わせられます。

traktorとserato両方使っていますが、AUTO SYNCのレベルは実用十分です。あまり変わらないような気がします。

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パッドシーケンサ画面

パッドシーケンサーは8個のパッドをタッチして割り当てられた音を再生します。

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 Presetボタンを押すとrecorderモードに

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 Recorder モードはトラックからサンプルを録音し割り当てることも可能です。

さらにボリューム、BPM、ピッチなどトラック別に調整可能。

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ビートシーケンサーモードでパッドの音源を再生できます。

自分でパターンを作れるということです。

もーなんだか…至れり尽くせりです。

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キーボード ギターモード

そう画面で見ての通り。 キーボードにもギターにもなります。

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キーボードだけの音色でこれだけ用意されています。

もうシンセです。

ピアノモードとして 音源は

PIANO 2種類

EP 2種類

ORGAN 2種類

PAD SOFT

LEAD SYNTH

STRINGS SUS,SPC,PIZ, BASS AC, FINGER, PICK, SLAP, BASS SYNTH 2種

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普通にキーボードとしても使えますし、

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functionのつまみを押すことで、左画面をコードセレクトモード、ソングブックモードあとエディットモードと自分の引きたい楽譜に合わせてコードをブックマークできます。

これだとピアノが弾けなくてもキーボードできます。

DJを知らないお母さんがたも参加できます。

ギターモードもしかり

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これまたすごくて ギターの種類が

ACOUSTIC 2種類

NYLON

ELECTRIC 3種類

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マニュアルモード

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 同じくコードも可能。

ハイレゾプレーヤー+DJ+ピアノにギター

幕の内弁当みたいです。

更にどれも快適に動く。

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詳細設定

ここからマニアックな人が見れば

いかにこの機械がすごいかお分かりいただけるかと。

とにかくすべての設定が細かく可能です。

CONTROL

コントロールは1-6まであります。

タブをタップするだけでどんどん変わっていきます。

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もう説明は割愛させていただきます。w

CONTROLでは基本的操作に関わるスライダー前後の振り幅など

基本的な部分を細く設定できます。

ピッチに関しても1%から16%まで設定出来るので、

ピストン西沢さんのようにJPOPとハウスもミックスできてしまいます。

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DEVICE 1-3

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DEVICEはマイクやタイムアライメント等機器に関係した設定になります。

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REC

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 忘れてはなりません。本体メモリーに録音できます。

最大で2時間録音できます。

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AUTO DJ

名前の通りオートDJです。ドライブにはぴったりなんじゃないでしょうか。

ユーザーが最後に選曲をしたフォルダが、AUTO DJの対象ホルダーになります。

Mix styleを決めることができビートマッチングなどもBPMが近いときONなんてことも可能です。

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SYSTEM 1-4

基本的なシステム部分をいじる所です。

USBに接続して曲を内蔵HDに転送する場合などやハイレゾモードの切替もここで行います。

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ここでハイレゾモードに切り替えです。

起動が5秒ぐらいなのでこれまたすごいです。

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LINE IN LINE OUTについて

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本体上面、背中にLINE OUT LINE INが

付いているのですが、LINE INが凄まじく凄いです。

なんとLINE INした音にエフェクトをかけれます

あとLINE INをABに振り分けることも可能です。

LINE INを挿せば

media画面にLINE INの一行が表示されます。それをセレクトするだけ。

なんて合理的なんでしょう。

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PHONES / MICについて

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本体下側に付いている部分です。

これまたPHONESなんですが、ほんとに良く出来ています。

最初PHONESからヘッドフォンの音が出なくて困ったのですがとても簡単でした。

ルールはひとつ。画面右上のヘッドフォンをタップするだけ。

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右が表示されているときは右に

左が表示されているときは左に

ヘッドフォン全体が表示されているときは左右に音がなります。

ヘッドフォン全体+音マーク ライン出力の音がヘッドフォンから流れます。

左右ABの音を自在にコントロールできます。

ヘッドフォンボリュームの調整は、

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VOLUMEつまみを押しながら回します。

ココがポイント。

ほぼマニュアル無しで使えたのですが、

ヘッドフォンのボリュームだけつまりました。

ヘッドフォンの横の VCFという表示が現在セレクトされている

エフェクトになります。

PH → Phaser

FL → Flanger

DL → Delay

VCF → Filter  (低音ガッツリ抜けます)

RL → Roll

BC → BitCrusher

OFF→Kill (FX レベルツマミがマスターボリュームになります)f:id:talbotbuy:20150629221414p:plain

GODJに関して、

驚異的なお値段とパフォーマンスの素晴らしい商品でした。

できることをすべて書いたブログがなかったので、ひと通り書かせていただきました。

どんなことができるのだろう?という部分はyoutubeにあるので色々探してみてください。

開発者の方の能力がすばらしく、

ソフトウェアもどんどんバージョンアップされています。

現時点2015年7月でのGODJの機能ということになりますが、

とにかくひと通り機能を書きましたので、購入の参考になるかと思います。

先日紹介したバルミューダもそうなんですが、

日本にもこんなにも開発力のある企業があることは

ほんとに嬉しい限り。

業績が落ち込む大手にも是非頑張って欲しいです。

参考に。ここまで派手にLEDを点滅させないモードもあります。

www.youtube.com

追記) もう一つのミキサーはこんな感じ。極端ですね….

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